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安全確実な殺虫器

30年代のアメリカ大不況は想像を超えるものであったようで、経済不況に加えて天候不順が続き、大凶作のために農民たちも自分たちの飢えをしのぐのが精一杯であったらしい。
そんな時代に、その農民たちをカモにしたある詐欺が横行したという。
悪い奴はいつでもどこにでもいると言うべきか、そんな時代でも人はユーモアを忘れずに危機に対処した、と言うべきなのかなんとも決めつけがたい。これはカナダの話として語り継がれているという。

この時代、色々な新聞に「ジャガイモを育てよう」という宣伝記事がのったという。
不作のおり、世話も余りいらずに育ち、冬を越す助けになるだろう。
かってアイルランドの農民はそれで命をつないだばかりか、それからウイスキーまで作ったではないか。
しかし、ジャガイモに付く虫には気をつけよう。
それはあなた方を滅ぼしかねない。
それらの記事はそんな風に、安全で確実、使用が容易なジャガイモの虫取り器を宣伝していた。
1ドルちょっとの値段で、子供だって簡単につかえるとのことだった。

収穫物を守るためなら1ドルぐらいの金は農民なら惜しまない、何千もの「虫取り器」の注文がくると、その広告はさっと消えてしまった。
農民たちの所に届いたその「虫取り器」を見てみると、それは五セント程度の値打ちしかないと思われる、1cmぐらいの厚さでタバコの箱程度の大きさをした二枚の板だった。

取り扱い説明書にはこう書かれていた。
「表に出てジャガイモ畑に行き、虫をつまんで一枚の板の上におき、もう一枚の板ではさんでつぶしなさい。虫はそれでイチコロです」
余りにも正しいその使い方に、人は怒る気にもならなかったらしい。

その虫取り器はやたらに売れ、それはジョークそのものになった。
郵便局ではそれと思われる大きさの小包みがあると、「おい、また安全確実ジャガイモ虫取り器だぜ」と笑いあった。
実際、その当時の救いのない世相では、それは1ドルの価値がある笑いをもたらしてくれたのだ。
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2011-04-01 : その他の都市伝説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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