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ラヴィング・サンダー・クラッシュ

アリゾナ大学のある医学生が金曜の夜のデートで、なんとかいい展開に持ち込めそうになった。
相手の女性をその気にさせて、彼は人里離れた小山まで車を進めた。
そこからはツーソンの街が望める。
彼らは頂上近くまで歩いていき、夜景を楽しんだ。
女性はロマンチックな夜景にすっかりその気になってしまう。
二人は服を脱いで即席ベッドをこしらえ、愛を交わし始めた。
丁度その頃、雷雲が小山の辺りにたちこめ始めた。
周囲の木の枝が変に黒こげになっていることなど、夢中になった恋人たちには目に入らない。

彼らの即席ベッドの周辺は、特別に雷の活動が活発な所だったらしい。
突然目がくらむような閃光をきらめかせて、稲妻が小山の頂上を襲った。
そしてそこにはかの医学生のお尻があり、稲妻の電流はより電気抵抗の低いところへと流れていった。
信じがたい事に、耐えがたい痛みを残しつつも、医学生は生き延びた。

稲妻の熱は彼らの皮膚と肉の一部を融合させてしまい、二人の恋人は一緒にくっつけられてしまった。
女性の方は不運なことに稲妻の衝撃を生き延びられなかった。
医学生は彼女のむなしく見開かれた目を見下ろし、その死を知った。
反射的に彼は身を引き離そうとしたがそれは出来ず、激しい痛みが嘔吐を引き起こし、死んだ女性の顔面に吐物を浴びせてしまい、さらなる痛みで彼は気を失った。

その嘔吐物の匂いに誘われたのか、一匹の熊があらわれて、女性の顔面にかかっている吐物をなめ始めた。
ちょうどその時医学生は意識を取り戻したが、熊を見るとただおとなしく横たわっているしかないと悟った。
熊の方は恐ろしいことに、なめるだけでは満足できなくなり、女性の頭をかじり始めた。
彼の耳元で女性の頭蓋骨がかじり取られる大きな音が聞こえた。
熊は医学生の方も味見しようとのことか、歯で彼の後頭部をこすり始めた。

翌朝11時頃、ガールスカウトの一群がキャンプのために、恋人たちのデート場所に到着した。
そこには医学生の車が止まっていた。
やがて、スカウトたちは悲鳴を上げる。
半分熊に食われた女性を身体にくっつけたまま、道の近くで倒れている医学生を見つけたからだ。
夜間に何度か意識を回復してはそのたびに少しずつ這い出してきたらしい。

彼は病院に収容され、医師によって死体から引き離された。
病院筋によると、彼のペニスは小さなカリフラワーみたいに縮み上がってしまっていたという。
最初意識を取り戻したときの痛みの体験があまりに激烈だったため、彼の性的機能は著しく障害されており、回復するかどうかは疑わしいとのことだ。

性行為の際にけいれんが原因になって二人が離れられなくなることは原理的に不可能なのだが、その不可能さを承知の上で、それでも二人がくっつくとしたらどういう状況がより説得力があるか、と理詰めに考えて作られたと思われる小話だ。
説得力は多少あるかもしれないが、実際に性行為中に落雷にあったからといって、二人の肉体が融合するようなことが起こり得るかどうかはきわめて疑わしい。
というか現実には起こらないのはまず間違いない。ハンダかなんかで人体が出来ているなら別だが。
リアリティはともかく、稲妻によって恋人の死体と離れられなくなって身動きできない男、そこに熊が出てきてさらに大騒ぎ、というくどさをあくまで積み重ねていくアメリカン・スラプスティックの王道をいく話をでっち上げた無名の作者には、ひとまず讃辞を送っておくべきだろう。
最後は力つきたのか、オチが今ひとつ決まっていないのが残念だ。

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2011-04-07 : その他の都市伝説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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